しもだて美術館「ジュディ・オング倩玉 木版画の世界展」
大ヒット曲「魅せられて」で有名なジュディ・オングさん。
実は、この曲のヒットより早く版画を始め、今やキャリア30年以上のベテランの版画家でもあるのです。
不勉強にも、私はそのことを今回の展覧会で初めて知りました。
入ってすぐに、迫力ある白黒の大作が目に飛び込んできます。
1975年に日本板画院展に入選した「店蔵」と、翌年の入選作「町屋」です。
いかにも木版画らしい、明快で力強い線は、モノクロ切り絵の手本にしたいほどでした。
以前から「木版画の表現は、切り絵に通じるものがある」と感じていましたが、その正体が何なのか、はっきりと分かりませんでした。
しかし、「店蔵」と「町屋」を見て、はたと気づいたのです。
どちらも、刃物によって生み出される表現であるということに。
この気付きを得られただけでも、大きな収穫でした。


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